DIARY

事務局長の読書日記

桜井邦朋 「宇宙には意思がある」 クレスト選書

最先端の宇宙物理学とは一見無縁な「人間原理」という言葉を見たり聞いたりしたことがあるだろうか?

この本の著者がNASAに勤務していた時に同僚が、宇宙の物理定数や構造を観察すると「この宇宙は、意思を持った何者かが作ったとしか思えない」と言っていたことを引用し、宇宙は人間(我々)を生み出すために作られたという考え(人間原理)を紹介する。

量子論でも、コペンハーゲン解釈(人間が観察する行為が粒子の状態を決めるという考え方)があり、ここでも人間の存在が言及されている。

科学の様々な分野を突き詰めていくと、人間とは何か、自分とは何かという極めて哲学的な問題が浮かび上がってくるようだ。2025年7月12日にNHK総合テレビで放送された「知的探求フロンティア タモリ&山中伸弥の!?」の「AIは人間を超えるか」でも、松尾豊教授が「AIのことを研究していくと、自分とは何かという問いに行き着く」と発言していたことを思い出した。

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